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植込ブラシの技術資料
植込ブラシの技術資料
植込ブラシ・手植えブラシの製造方法植込台の種類
植込みブラシの技術資料
植込ブラシは、ブラシ台の材質が(樹脂・木・鉄・アルミ・ゴム・皮・ベークライト)など穴をあけることができる素材ですと製作可能です。機械植え・2つ割れ・手植え・打ち込み式など製造方法も多彩でいろいろなブラシ形状に製造できます。
植込みブラシの製造方法
1.穴あけ |
2.植え込み |
3.毛刈 |
---|---|---|
植込台になる板や軸部をインデックスで穴を開ける。 | 植込穴にブラシ毛材を二つ折りになるように一穴づつ植え込む。 | 毛刈旋盤による植込ロールブラシの毛刈。 |
平線・丸線 植込み穴に毛材は二つ折りに押し込められ、毛材が抜けないようにメッキ線やステンレスの平線(丸線)で止めます。
植込みブラシの毛材が抜けない様に平線で打込固定を行います。植込み台が薄く小径穴の植え方です。 | 植込みブラシの毛材が抜けない様に丸線を打込固定を行います。平線より穴が深く釘を深く打ち込みますので平線より抜けにくい。 |
手植えブラシについて(金属レス仕上げ可能です)
- ●手植えブラシの特長は植込み台を痛めることなく何度でも再使用できます。
- ●植込み台の厚みが薄いものも、手植えブラシですと植込ができます。
- ●植込み台に穴加工ができれば、何にでも手植えができます
- ●一穴ずつ確実に植込でいきますので毛切れを起こさず脱毛もほとんどありません。
- ●植込み台・毛材・縫込み糸全て樹脂製品で製作可能です。
- ●金属部分を使用しないで耐酸仕様のブラシが可能です。
- ●作業者の手作業ですので納期とコストが他の製法よりかかります。
毛材の折り込み穴と、縫い取り引き込みの2段穴加工を使用します。縫い取る線材は通常、ステンレス線を使用。
金属レスブラシ
※ PPやテフロンなどの植込み台・毛材・縫い糸を用いて、耐酸仕様や金属レスのブラシを作ることも可能です
植込ブラシの植込み台
樹脂系
塩ビ・耐熱塩ビ(PVC・HTPVC) |
ナイロン・耐熱ナイロン・MCナイロン |
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安価で植込み台に良く使われている。ロールブラシ用として塩ビ管はVP管やVT管が一般的である。塩ビ樹脂は難燃性・耐久性・耐油・耐薬品性に優れます。熱に対しては弱い(60℃以下)。耐熱塩ビ(100℃以下)もある。 | 植込みブラシの毛材が抜けない様に丸線を打込固定を行います。平線より穴が深く釘を深く打ち込みますので平線より抜けにくい。 |
ポリプロピレン(PP) |
ジュラコン(POM) |
PPは軽く(比重:0.91)、軟化点も高く加工性も良く耐酸性に優れているので植込み台としてよく使われる。 欠点として毛材植込によりPP台が反りやすくなります。 |
衝撃強さに優れ吸水による寸法変化が少ない。 酸類および酸化作用の強い薬品を除き、それ以外の無機薬品や油類には抜群の耐久性を発揮します。 |
ベークライト(紙ベークライト PL-PEM) |
ABS |
植込台に用いられるベークライトは、紙繊維をフェノール樹脂で固められた樹脂製品です。 耐熱性・寸法安定性に優れています。130度2時間経過で概観変化見られない。 |
剛性、硬度、加工性、耐衝撃性、など機械的特性のバランスに優れる。 有機溶剤には溶けるが、酸やアルカリには耐える。耐候性は良くなく長時間日光に当てると劣化する。 |
価格高 | @耐熱塩ビ→Aベーク→BMCナイロン→ | C6ナイロン→D塩ビ→Eジュラコン→FABS→GPP | 価格低 |
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比重 | 1.4 ー 1.16 | 1.14 ー 1.4 ー 1.4 ー 1.05 ー 0.91 |
木材系・金属系・ウレタン・皮など
MDF(繊維板):スターウッド |
ラワン材 |
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MDFは木材繊維を特殊な接着剤と共に熱圧・成板した板です。植込みブラシ台として一般的なPVC(塩ビ:比重 1.39)より軽く(比重 0.7)安価です。広葉樹の耐水タイプにウレタン塗装を行っており、現在実績としてタレットパンチの打ち抜きラインの搬送台として使用しています。 | 木質はやや重硬で強靭。木肌は緻密。加工性、着色性ともに優れ、耐久性は高く狂いは少ない。気乾比重:0.60。 |
ステンレス、鉄、アルミ等金属 |
ウレタンゴム・皮など |
ステンレス、鉄、アルミ、チタンなど穴があくものであれば、何でもOKです。 | ウレタンやゴムや皮など穴をあけることができる材質でしたら植込み可能です。天然ゴムは安いが耐熱・耐油などに問題がある。 |
植込みブラシの毛材配列
ブラシ毛材の配列は並列・千鳥など種々ございます。配列により毛量の多少がありブラシとしての役割効果も随分違います。
千鳥崩し植 |
ダブルスパイラル植・スパイラル植 |
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「千鳥崩し植」は毛材の隙間が重なり合うことにより、長手方向にブラシ毛材の隙間が無いため洗浄ムラができません。 | ブラッシング清掃のチリや埃の洗浄清掃物を、ロールブラシの両外側に払い出す効果がございます。 | ||
中央部から左右にブラシロールを分けて洗浄物を両側に払い出します。 | 片側から螺旋状に植えています。 |
特殊な配列 格子植
円盤上のブラシを回転させた場合、毛材の配列方法により洗浄・清掃できない部位が発生します。イラストのようにブラシ毛材が当たらない部位がある為、汚れも落ちにくく、ブラッシング作業の時間もかかってしまいます。
※クリックで拡大表示します
普通の植え方 | 毛材の当たらない部位が 発生 |
格子植の植え方 | 空白部位が発生しない |
植込みロールブラシ構造と植込ブラシのいろいろ
植込みロールブラシは鉄やステンレスなどの丸棒やパイプを軸(シャフト)と一体構成しています。
ブラシ植込台は樹脂・金属・木などが使用できます。
植込みロールブラシ構造
植込みロールブラシ(軸付き) |
植込みロールブラシ(軸なし) |
2つ割れ方式 |
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ブラシサイズ(外径・長さ)は自由に選べます。シャフトとロールブラシが一体式ですので納品と同時にご使用できます。 | ネジフランジ方式は軸にネジ等で固定し、シャフト部分は再利用しますので余分な軸の在庫は必要としません。 | 植込み台を2つに分割してあります。機械設備からブラシ軸を取り外すことなく挿入ボルトを緩めるだけでロールブラシの取替えができます。 |
植込ブラシの色々
@AB球体・円柱体やお椀・お皿などいろいろな形状が可能です | 水や空気の放出式です | ||
DE凸凹や変則的な植え方もできます | 斜め植毛 | 金属台に植込 | |
電動・空気工具用に軸付です | IJウレタンや木台に針や釘を植えることもできます | 接着植毛で高密度が可能です。平面やギヤ歯端面の開削バリ取りに向きます |