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耐熱・耐酸・研磨・表面処理用ワイヤーブラシ
耐熱・耐酸・研磨・表面処理用ワイヤーブラシ
タングステン・モリブデン・チタンなど耐熱・耐酸用特殊毛材。
ワイヤーブラシ毛材(耐熱・耐酸等)
ワイヤーブラシはバリ取りや塗装剥離・サビ取り・研磨下地処理・溶接後の処理など幅広く使用されています。また、耐熱・耐食性を目的とした特殊ワイヤーブラシも製作可能です。
ワイヤー毛材の波付について
工業用ブラシのワイヤー線は、線材をギヤの間を通過させワイヤー線に波(波付)を付けます。ワイヤー毛材に波を付ける事により、ワイヤー毛材に繰り返される屈曲疲労を分散させることができます。
種別 | 特徴 |
---|---|
硬鋼線(SW) | 硬鋼線は40C、60C、70C、80Cがよく用いられます。40C→80Cと抗張力は良くなるが価格は上がる。 |
亜鉛メッキ線 | 硬鋼線に電気または溶融亜鉛メッキを施した線材。 |
真鍮メッキ線 | 硬鋼線に真鍮メッキを施した線材。外観は金色。 |
メッキより線(TC) | 硬鋼線(70C〜80C)に真鍮メッキを施した線材でφ0.18/φ0.25/φ0.38などの線材を5本/7本を1本の毛材として撚り線加工してある。ブラシに毛腰が出るため研削力が増し、折損防止にも効果がある。硬い付着物やバリ取りに良い。自動車タイヤの芯線に使用されているのでTC鋼線(タイヤコード)とも呼ばれている。 |
ピアノ線(SWP) | ピアノ線は硬鋼線と比較して含有不純物の管理が厳しく抗張力、捻回値、傷などの品質管理が厳しい。抗張力が強く、硬さと粘りがあり研削力・耐摩耗性は優れている。金属疲労にも強いのでワイヤーやバネ材に使用されている。 |
ステンレス線 | 主にSUS304A種が使用され、硬鋼線に比較して耐酸・耐熱に優れている。ブラシ毛材太さもφ0.06からと細線も可能なので、エンプラ樹脂のバリ取り用毛材としても使用できる。SUS310・SUS316もあります。 |
真鍮線 | 銅と亜鉛の合金で黄銅線とも呼ぶ。毛材は柔らかく加工物に傷を付け難く、研磨効果や異物除去に適します。酸・アルカリには侵されるが大気中で腐食されず錆びない。 |
リン青銅線 | 青銅にリンを加えた合金で、強度が高くバネ性に優れ、電気・熱伝導度が高く・非磁性で科学的腐食に強く耐摩耗性も良い。電子機器や防爆用の手入れブラシとして使用されている。 |
チタン線 | チタンは軽く(比重 4.5)高強度です。空気中では表面が酸化物の皮膜で保護されているために強い耐蝕性を持つ。室温では酸や食塩水(海水)に対し高い耐食性を示す。融点は1,812℃。 |
オイルテンパー線 | 硬鋼線(40C、60C)を毛材径まで冷間伸線した後、加熱し、焼入、焼き戻しの熱処理を行い材料の組織を制御し、優れた抗張力と靭性を与えた線です。線材の真直性が良く降伏点・弾性限が高く、耐熱性、耐へたり性が優れています。 |
タングステン線 | 金属の中で最も融点が高く(3,380℃)、大きな電気抵抗を持つので、電球のフィラメントとして利用される。硬度が高いためにバリ取りなど切削用工具としてのブラシ毛材に最適である。(比重 19.3) |
モリブデン線 | 比重は(10.28)、融点は2,620℃と高く、空気中では酸化皮膜を作り内部が保護される。タングステン線と同様に高温域での使用ができます。 |